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経済産業省「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」の実証完了

By 4月 7, 2021 No Comments

㈱Sassorは、経済産業省「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」にて、AIを用いて家庭用蓄電池の調整力制御を実施しました

株式会社Sassor(本社:東京都目黒区、代表:石橋秀一)は、この度、経済産業省が実施する「令和2年度 需要家側エネルギーリソースを活用した バーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」(以下 本実証事業)にて需給調整市場を見据えた実証を完了しました。
本実証事業では、株式会社エナリス(社長:都築実宏、以下「エナリス」)を幹事企業とするコンソーシアムに参画し、複数の家庭用蓄電池をエネルギーリソースとして、あたかも一つの発電所のように制御するバーチャルパワープラント(以下VPP)を構築し、需給調整市場への参加を想定した実証を行いました。
具体的には、将来の需給調整市場を見据え、新規にRAシステムを開発・構築し、低圧蓄電池リソースを用いた需給調整市場への活用の検討と共通実証(三次調整力①,②)を通じてVPP制御方法の検証を行っております。

■Sassor RAシステムの構成図
SassorRAシステム構成図

■実証での実施内容
(1) 三次調整力制御の検証
需給調整市場として開設される三次調整力①,②を想定した検証を行っております。アグリゲーションコーディネーターからの司令を受け、家庭用蓄電池を三次調整力①,②それぞれの要件に合わせた制御を行い、家庭用蓄電池のリソースとしての活用可能性を検討いたしました。結果としては三次調整力①,②へ対応するための制御方法と必要な要件を整理することができ、将来の需給調整市場への参加を目指し、継続して開発を行ってまいります。

(2)蓄電池の最適な制御手法の検証
弊社サービスであるエネルギーリソース最適制御AI「ENES」※1の技術を活用し、世帯の契約内容、設備の特性、VPPへの活用等を考慮し、経済的に最適となる制御手法の開発を行いました。また、VPP制御と宅内の経済性最適化の両立のための制御に関して検討を実施しました。

※1 蓄電池、電気給湯器、電気自動車等のエネルギーリソースをAIの技術を用いて経済的に最適に制御するサービス。(https://sassor.com/enes/)

■今後の展望
私たちはIoT/AIの技術を用いて、エネルギーとの新たな関係をデザインして参ります。カーボンニュートラルに向けて、蓄電池やEVなどのエネルギーリソースはますます重要な存在になり、それらを活用した様々なサービスが今後展開されると考えております。私たちはそのようなエネルギーリソースをアグリゲートし、需給調整市場を利用したビジネス参入を目指します。私たちは独自のVPP制御システム(需要家の経済効果を最大化する蓄電池制御)をSaaSとして提供し、またそれらを大規模にアグリゲートしてRA事業を展開してまいります。現在いくつかのパートナーと具体的に検討を進めており、将来的には一次調整力へも参加を目指してまいります。

【Sassor会社概要】
会社名 : 株式会社Sassor (サッソー)
代表取締役 : 石橋 秀一(いしばし しゅういち)
取締役 共同創業者 : 宮内 隆行(みやうち たかゆき)
社外取締役 : 造田 洋典(ぞうだ ひろのり)
設 立 : 2010年9月30日
所在地 : 東京都目黒区上目黒2丁目10-4
URL : https://www.sassor.com
事業内容 :IoT/AIサービスの開発・提供

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社Sassor (サッソー)
担当:矢嶋
お問合せ先(E-mail):sales@sassor.com

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