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令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業にて、 蓄電池リソースを拡大し独自AI制御ロジックのさらなる高度化を実施

By 5月 17, 2023 6月 29th, 2023 No Comments

~DERを用いた需給調整市場への参入が現実化~

株式会社Sassor(本社:東京都目黒区、代表:石橋秀一)は、この度、経済産業省が実施する「令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」(以下 本実証事業 )にて分散型リソースを用いた事業を見据えた実証を完了しました。
本実証事業では、株式会社エナリス(社長:都築実宏、以下「エナリス」)を幹事企業とするコンソーシアムに参画し、複数の蓄電池を束ねてあたかも一つの発電所のように制御するシステム「ENES」を構築し、分散型リソースのアグリゲーションビジネスを想定した実証を実施いたしました。

具体的には、すでに構築しているRAシステムである「ENES」のさらなる高度化と、将来の需給調整市場への参入を見据えた一次調整力・二次調整力・三次調整力相当の実証、容量市場を想定し発動指令電源の実証、卸電力市場価格を考慮してリソースの制御を行う供給力実証を実施いたしました。

■実証での実施内容

(1)調整力実証

需給調整市場にてすでに開設されている三次調整力①②と、将来的に開設が予定されている一次調整力、二次調整力、容量市場を想定した発動指令電源の実証を実施いたしました。
具体的には以下となります。

  1. 一次調整力実証
    家庭用蓄電池を用いた実機での周波数制御を実施いたしました。また、数万台規模の蓄電池をシミュレートし、周波数制御のシミュレーションを通して、大規模制御における制御ロジックの高度化を実施いたしました。
  2. 二次調整力②
    家庭用・産業用蓄電池を用いて、二次調整力②相当の制御実証を実施いたしました。また、数万台規模の蓄電池制御をシミュレートし、30分コマ単位での入札を考慮した制御ロジックの検討を実施いたしました。
  3. 三次調整力①②実証
    家庭用・産業用蓄電池を用いて、三次調整力①②相当の制御の高度化を実施いたしました。
  4. 発動指令電源
    家庭用・産業用蓄電池を用いて、発動指令電源相当の制御を実施しいたしました。

(2)供給力実証

家庭用蓄電池を用いて、卸電力市場の時間帯値差を考慮し、蓄電池を利用してより経済的に電力を調達する手法の検証を実施いたしました。また、数万台規模の蓄電池制御をシミュレートし、効果的な制御ロジックの検討と事業性の検証を実施いたしました。

■今後の展望

私たちはIoT/AIの技術を用いて、エネルギーとの新たな関係をデザインして参ります。カーボンニュートラルに向けて、蓄電池やEVなどのエネルギーリソースはますます重要な存在になり、それらを活用した様々なサービスが今後展開されていきます。本実証では、蓄電池を用いた各市場への参入において、技術的に現実的な段階まで達することができました。今後は、各パートナーと連携し、実事業化に向けて取り組みを加速していきたいと考えております。

 

【Sassor会社概要】

会社名                       : 株式会社Sassor (サッソー)
代表取締役                  : 石橋 秀一(いしばし しゅういち)
設 立                       : 2010年9月30日
所在地                       : 東京都目黒区上目黒2丁目10-4
URL                          : https://www.sassor.com
事業内容                     :IoT/AIサービスの開発・提供

【本件に関するお問い合わせ】

株式会社Sassor (サッソー)
担当:矢嶋
お問合せ先(E-mail):sales@sassor.com

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